中国のアリババグループが運営する巨大なECサイト、AliExpressで中華のカーボンホイールをポチりました。何でまたそんな所へ?それは、650Cのディープリムなカーボンホイールなどというマイナー品は、ここでしか見つからなかったから・・・。
そもそも、中国の巨大ECサイト AliExpressとは?
AliExpressは、中国版の楽天市場?
AliExpress(アリエクスプレス)をざっくり簡単に説明すると、中国のアリババグループが運営する巨大なECサイトです。イメージとしては楽天市場に近く、AliExpressというプラットフォームに無数の店舗が集まっている感じ。それこそ日用品から、マイナーな自転車パーツまで、AliExpressではお目にかかれないものはありません。
しかし、そこは中華のECサイト。こちらでのお買い物には、一癖も二癖もあることを先に申し上げておきましょう。日本のオンラインストアのように、何から何まできっちりとした買い物がしたい人には、絶対にお勧めできないのがAliExpress(苦笑)。
注文後に店舗とチャットする、クセの強いシステム
まず自分は、AliExpressのとある出店店舗で、650Cのカーボンホイール(tern RIPに履かせるためです)をポチりました。リムハイトは50mmのディープリム、注文画面からは数多くのハブの種類が選べて、それぞれ結構値段が異なります。
そもそも、中華カーボンのホイールの購入も、それをAliExpressで注文するのも自分には初めての経験であるため、ハブは一番安いNovatec(ノバテック)のa271sbというのを選択しました。ちなみにNovatecは、台湾のハブメーカー。
そして、ここからがAliExpressの最大の特徴、注文履歴からLINEのようなチャット画面を開き、出店者に不明な点を質問したり、ハブの色は黒がいいとか、カーボンの表面仕上げの種類とか、ホイール側面にデカールは要らないなどといった調子で、こちらの希望を伝えるやり取りを行います。
何という大陸的な大らかさ(笑)。
中国のリアル市場に行くと、こんな感じなのか?
注文をした自分は日本人、出店者の相手は中国人。当然そのやりとりは、拙い英語で行われます。Novatec a271sbの色(赤、黒、白が選択できる)は、黒が欲しいとこちらの希望を伝えたところ、それよりも120g近く軽いハブ(※)があるから、それにしたらどうだ?追加料金はいらないから。そんな嬉しいオファーが、出店者から打診されます。チャットの画面に現れた、そのハブらしき写真とともに。
※Novatec a271sbは385g、対して、オススメのそちらのハブは267gとのこと。
最初は親切な話もあるものだと、うっかりOKをしてしまったのですが、今思えばNovatec a271sbの在庫がなく、代わりにノーブランドの軽いハブ(※)を勧めてきただけでは?という疑惑が・・・。ハブの名前を教えて欲しいと聞いたら、返答はただ一言「Super Light」とのこと。何だそれ?
※さらに、後で気づいたことだが、「Super Light」ハブは、この店のPB品ではないかと思われる。他のページを見ていたら、ちょうど267gのハブを販売しており、商品写真もチャット画面に出てきたのとそっくり。Novatecの最安ハブより、こちらを売ったほうが店に利益が出るんでしょうな。
そもそもNovatecのハブにこだわりがあるわけではなく、一番安いのを注文しただけなので、まあ、それでも良いかという感じで注文を終わらせました。中国を旅してリアル市場なんかに行くと、店主とこういった怪しげなやりとりが楽しめるのですかね?知らんけど・・・。
ちなみに、注文をしてからどのタイミングで、自分のクレカがチャージされたのか?その辺りの記憶が曖昧です。またAliExpressで買い物をする機会があったら、次回はちゃんと見ておこう。
中華のカーボンホイールが届くのは、来年の1月末ごろか?
流通は例のウィルスの影響もあり・・・
出店者曰く、ホイールは10〜15営業日で出荷するとのことですが、AliExpressのシステムがチャットに自動で挿入した(と思われる)メッセージには、コロナの影響で流通が大幅に遅れているとの文言が。
また、要らぬ紛争を避けるため、出店店舗の本社?と思われるメールアドレスが記載されており、商品の出荷後に不明な点があれば、こちらへコンタクトせよとのこと・・・。
まあ、流暢な英語で長文の但し書きが書かれているので、システム的に自動で差し込まれたメッセージか、あるいは、先ほどまでチャットをしていた相手がコピペをしたのでしょう。
そして、ホイールが届くのを気長に待ちましょう
自分は、普通の人より海外通販には慣れているつもりなので、まあ考えうるおおよそのトラブルには対応する自信があります。注文とは違うものが届いた、壊れていた、粗悪品を掴まされた(値段が値段なだけに、時には潔く諦めますが)、そもそもいつまで経っても品物が出荷されないなどなど・・・。
もしホイールが無事に手元へ届いたら、tern RIPへの取り付けやレビューを記事に書きたいと思います。また、どうしても中華カーボンのホイールやフレームが欲しいという人は、少し割高にはなりますが、Amazonやヤフオク、メルカリで転売品を見つける(※)という手もあります。
※AliExpressのような中華サイトから格安で仕入れた品が、Amazonやヤフオクや、メルカリで転売されているという噂を見聞きします。常に新品の中華ホイールを出品している業者などは、このパターンが濃厚かと思われ。
まあ、こちらはこちらで別の怪しさが満載であるため、あまりお勧めはいたしませんが。
最後に注意喚起をひとつ。転売品らしきブランド物だけは、Amazonやヤフオク、メルカリでも絶対に買うのはやめましょう。出所のわかならい偽物である可能性が、非常に濃厚だからです。
今日は、以上です。
2020年1月4日(月)追記:
一応、昨年の12月29には、荷物を発送したとの通知がAliExpressから届きました。追跡番号も発行され、WEBとアプリのどちらからでも荷物の発送状況が確認できます。しかし問題は、そこに表示された配達予測時間。
発送が完了したのが29日にも関わらず、荷物の到着の予測は12月28日〜2021年1月4と、すでに1日時間が戻っています(笑)。なお、下の画像は配達予測の最終日、1月4日に見たアプリの追跡画面ですが、これを見る限りにおいては、まだ日本の税関にも到着していないようですね。
さすがAliExpressは、期待を裏切らないなぁ・・・。
2021年1月25日(月)記事追加:1月の半ばには、無事にホイールが届きました。