自分は、実践的なノウハウ動画を別として、いわゆる「自転車系YouTuber」のチャンネルをあまり観ません。ただし、これから紹介するB4Cさんだけは別格。
とりわけ、ボロボロのジャンク自転車を全バラ、オーバーホールして見事にレストアしたり、ママチャリを12速のシクロクロスに魔改造するなどのシリーズ物を好んで良く視聴しています。
今日は、そんな中でもシリーズ最古の「チェーンゆる男」号の再生リストを作ってみました。
なお、B4CさんのYouTubeチャンネルは、こちら。
再生リスト:お買い物号「チェーンゆる男」
後に「チェーンゆる男」と名付けられる、中華カーボンフレームのフラットバーロード車です。ちなみに、シングルスピードです。B4Cさんのお買い物号として、長らく屋外駐輪されていましたが、そのためグダグダ、サビサビになってしまったこの自転車のオーバーホールから、一連のシリーズ動画が始まります。
車体全バラ、クリーニング、再組み立てのオーバーホール
その1:まずは車体の全バラから
雨ざらし駐輪でグダグダになった劣化ロードバイク、「お買い物号」の紹介と全バラを行います。自転車を身ぐるみ剥がしてバラかす時には、まずどのパーツから着手すべきか?圧入式のBBの外し方はどうする?ステムの外し方の基本手順は?そんな、整備に役立つ情報も盛りだくさん。
その2:食器用洗剤でカーボンフレームの洗浄
続いて、飛び散ったオイル、グリスに吸着したダストで汚れに汚れたカーボンフレームを、食器用洗剤の「ジョイ」で丸洗いします(笑)。なお、クロモリフレームは確実に錆びるので、決して真似をしないでください。
その3:拭けば直る、ドライブトレインとその他パーツのクリーニング
フレームから取り外したドライブトレインほか、パーツ一式のクリーニングを行います。チャリの不具合のだいたいは、拭けば直る。これは、B4Cさんの長年の経験に裏付けられた哲学です。
その4:ホイールの整備と調整
ホイールの振れ取りとセンター出しの動画です。「みんな大好きホイールのメンテを行います」と申しておりますが、一般の家庭にホイールの振れ取り台は、そんなに置いてあるものではないと思われます(笑)。
その5:再組み立て 前編
いよいよ全バラしたパーツのクリーニングと再調整を終え、ついに再組み立てに取り掛かかる前編動画です。パーツ組み付けの際、ネジ締めの順番は基本に忠実ながらも、トルク管理は全部ざっくりと「ええ塩梅」で。潔いです。
その6:再組み立て 後編
再組み立ての後編動画です。いよいよ、大詰めのブレーキケーブル取り回し(長さ決めの参考になります)、そしてチェーン張りが行われます。全6回の動画に別れたオーバーホールを終えて、B4Cさんの最後の一言は、
これでまた、スーパーのハシゴが捗りますねぇ。
です。
オーバーホール完了後のチェーンゆる男
その1:愛車紹介
愛車紹介という形式で、蘇ったお買い物号の全貌が明かされます。B4Cさんの動画ではお馴染み、色々な海外パーツのブランド名が登場します。そして、気になるお買い物号の重量は、なんと指一本で持ち上がるジャスト6.0kgです。
その2:人気シリーズとなったお買い物号、改め「チェーンゆる男」
お買い物号が「チェーンゆる男」と呼ばれ始めた頃の動画です。この当時の動画再生数では、出世頭の人気シリーズだった模様。アームの戻りが悪くなったブレーキ(KCNCのダイレクトマウント)の整備動画ですが、なかなかに迷走をして苦戦いたします。そして最後はやはり、拭けば直るの教訓が見直されます。
GoPro HERO 7のマウントに挑戦
その1:ヤフオクで落札したGoPro HERO 7をチェーンゆる男にマウント
チェーンゆる男にGoPro HERO 7をマウントする試みの動画です。ヤフオクでGoProを落札をしたものの、手持ちのSDカードがなかったため、しばらく置物化していたそうです。自転車系YouTuberとして、やはり車載カメラは外せない必須アイテムですが、最後にぶった斬ったタイヤの古チューブでGoProを固定って・・・。
その2:淀川サイクリングロードで試し撮り
GoPro HERO 7をマウントしたチェーンゆる男に跨り、淀川サイクリングロードへ試し撮りに出かけます。ただし、普通のサイクリング動画を撮っても面白く無いので、関西医科大学附属病院から毛馬閘門(けまこうもん)までの間、自転車乗り泣かせの「車止め」がいくつあるのかをカウントします。
個人的には、チェーンゆる男のトップチューブにマウントしたGoPro HERO 7の映像が、ほとんどブレていないのに驚きます。驚異の手ぶれ補整能力。
道の途中、調子に乗ってローディ二人を追い抜いたB4Cさんに、チェーンゆる男がその本領を発揮。ある悲劇に見舞われます。
その3:動画撮影のテーマが急遽変更?
チェーンゆる男の汚名を返上すべく、中華の通販サイトでポチったチェーンテンショナーを開封する。そういう体で撮り始めたこの動画、なんとB4Cさんに届いていたのは、GoProマウントの延長アダプターでした(笑)。途中まで撮影してしまったのに、急遽、動画撮影のテーマがGoProのマウントに切り替わります。
脱チェーンゆる男を目指して
その1:チェーンゆる男誕生の秘話と半コマリンク
そんなん、チェーンゆるゆるなん判っといて、どうして放っておきますねん?そんな素朴な疑問に答えて、ついにチェーンゆる男誕生の秘話が明かされます。競輪自転車の特殊パーツ「半コマリンク」を継ぎ足し、果たしてチェーンゆる男は覚醒の瞬間を迎えるのか?
その2:あまりにもいびつな構成、オートバイ用のチェーンテンショナー導入を試みる
チェーンゆるゆる問題を解決すべく、中華から取り寄せたチェーンテンショナー。ただし、オートバイ用のパーツなので、見た目のゴツさと重量がエゲツない。
この動画を撮るB4Cさんの口からは、
- 正常な状態の自転車 × 正常なパーツ = 正常
- 異常な状態の自転車 × 正常なパーツ = 異常
- 異常な状態の自転車 × 異常なパーツ = 正常
といった、狂気の公式が導かれ出されます。
ちなみに動画の冒頭では、「チェーンゆる男」誕生のヤケクソな経緯が改めて語られています。
その3:三度目の正直、ついにチェーンふつ男爆誕の瞬間なるか?
前回、チェーンゆる男にオートバイのパーツを取り付けてはみたものの、やはり構成があまりにもいびつ過ぎる・・・。そんな、半コマリンクの導入から始まった一連の流れに業を煮やした視聴者さんより、とうとうパーツ提供の申し入れがありました。送料まで先方持ちで、ついに自転車用のチェーンテンショナーがB4Cさんに届きます。
そして、自転車用のチェーンテンショナー取り付けに散々苦戦した挙句、B4Cさんの口から新たな格言が発せられます。諦めたら、そこで整備終了ですよ。と。
その4:購入から1年後のダメージチェック
チェーンゆる男は、2018年3月にAliExpressからフレーム単体で購入された。そんな、ゆる男誕生前のルーツが明かされます。乗り出しから1年後の2019年5月、カーボンフレームのダメージチェックが行われます。
番外編:ゆる男!ワレ、生きとったんかっ!?
フレームサイズの比較に、伝説のゆる男が再登場の回
2020年最後のレストア・バラ完企画として、ヤフオクでSpecializedの中古ロードバイクを落札したB4Cさん。純正のシートポストがあまりに長すぎることから、出品者の申告よりもフレームサイズが大きいのでは?との疑念を抱きます。
そこで現れたのは、今や全パーツを身ぐるみ剥がされ、フレームだけとなったチェーンゆる男の姿。フレームサイズの比較を行うと、Specializedはゆる男と同じ520mm。チェーンゆる男を知る古参の視聴者からは「ワレ、生きとったんかっ!?」、「やっぱかっけー」などの書き込みで、コメント欄が熱く湧き上がります。
2018年にYouTubeにデビューしたB4Cさんの出世作となった「チェーンゆる男」シリーズ。まだ喋りが少々ぎこちなかったB4Cさんですが、現在まで続くユニークな動画スタイルはすでにこの頃から確立されており、その後も1mmもブレることなく、数々の自転車の全バラ・魔改造シリーズが次々と生み出されることとなります。
ただしデビュー初期の「チェーンゆる男」シリーズ、動画によって音声レベルがバラバラなのは、ご愛嬌というものです。そこは、逐一ボリュームを調整しながら、「ゆる男」の動画を視聴いたしましょう。