今年の10月に入ってから、楽天などのネットストアで先行発売がなされていたtern RIPの2021年モデル。本家、tern Bicycles Japanの製品ページもやっとこさ2021年モデルに更新されましたので、ここに雑感を書き記します。
気になる変更は、新色「Burnt」の追加のみ?
今年の4月に晴れてRIP乗りとなってから、ずっと気になっていたRIP 2021年モデルの変更ですが、焦げた色合いのフレームカラー「Burnt(ブラント)」一色が追加されたのみと、やや肩透かしを喰らいました。スペックを見る限り、フレーム形状やトランスミッションに変更点はなさそう。

ちなみに、自分が購入した2020年モデル(シルクポリッシュ)のスペックは、下のリンクからどうぞ。
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さて、定番カラーの「Matte Black(マットブラック)」は、RIPが発表された2016年から販売の続くフレームカラー。そして、もう一色の「Ice Gray(アイスグレー)」は、2020年モデルからの継続販売となる3色展開。昨年の限定色モデル「シルクポリッシュ」のような存在が無いのが、ちと寂しいところ。


2020年モデルの赤い「Crimson(クリムゾン)」が廃番になり、「Burnt(ブラント※)」に置き換わったと考えると分かりやすい。なお、tern RIP 2021年モデルの詳細はメーカーの公式のサイトでどうぞ。
※動詞の「Burn(焼く)」の過去形・過去分詞の「Burnt」は、どちらかというと「バーントゥ」が正確な英語の発音に近いです。この辺り、自転車店のカラー表記の「ブラント」と異なるので、少しややこしいのが難。
個人的には、ユニセックスなホワイトのRIPの復活を待ち望んでいましたが、もはや無いか・・・。完全に男性向けのカラー展開に振り切ってしまった感のあるternのRIP。あえてジェンダーに言及するのも無粋な昨今でありますが、やはり、650Cに乗りたい女子は「CLUTCH」をどうぞ。ということですかね?
CLUTCHなら、フレームサイズも420mm〜とミニベロ(小径車)並みに小さいのが選べるし、お値段も¥53,000(税別)とお手頃です。
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tern ROJI Bikes 650Cのラインナップは、そろそろオワコンか?
小柄な日本人の体型に馴染む650Cホイールを見直し、絶滅危惧種からポジティブなクロスバイクへとアップグレードしてみた。そんな気概とともに2016年に市場デビューを果たしたtern RIP。きっとAppleの創立者、故スティーブ・ジョブズ氏なら、「650Cホイールのバイクを再発明したよ」くらいの大風呂敷を広げたことでしょう。
しかし、フレームカラーが一色変わっただけのRIP 2021年モデルを見る限り、tern ROJI Bikesの650Cホイール車は、そろそろオワコンではないか?との一抹の寂しさを感じずにはいられません。せめて、RIPのブレーキをメカニカル・ディスク化して欲しかったというのが、個人的な心情。
しかしながら、とうの昔からオワコン規格の650Cホイール、今さらディスクブレーキを搭載するのは、そもそも設計が変態すぎて無謀?もっと言えば、ディスクブレーキ化なんかを行うと、過去のRIPとフレームの互換性も無くなってしまうので、メーカーとしてはメンテや管理が複雑になりすぎる?
しかしながら、昨年あたりからチャリ業界はディスクブレーキ元年の様相ですし、今後、650Cホイール乗りの肩身はさらに狭くなるのか?
なんだか、新作に苦言を呈するような格好になってしまいましたが、シンプルにシュッとした650Cホイールのクロスバイクであり続けてくれ、tern RIP(と、そしてCLUTCH)!