昨年末、中華の謎のマーケットプレイス、AliExpressで注文した650Cのカーボン・ディープリムホイールが、今年の1月の半ばに届きました。注文からちょうど30日後に、家まで届けてくれた配送業者はDHL。今日はいよいよ、そのインストールのフロントホイール編です。
なお、AliExpressで件のホイールを注文した昨年末のエピソードはこちら。
案外普通にDHLが届けてくれた
DHLから届いた荷主不明の一通のメール
年明けにDHLから突然、近々何かの荷物をうちに届けますといった内容のメールが、一通届きます。荷物の送り主を見ても、AliExpressのセラーの表記がありません。代わりに記載されているのは、AliExpressからの荷物を請け負ったと思われる、中国現地(?)の配送業者名。
まあ、中華ホイールが無事に日本の税関を通過して、DHLに手渡されたのだと察しをいたしました。それから約1週間後、いかにも自転車のホイールが2本入っていそうな段ボール箱を、DHLのドライバーが家の玄関まで届けてくれました。
かさばる段ボール箱を開封
段ボールはかさばりますが、中身はおそらくカーボンのホイールなので、まあ見た目に反して軽いものです。外側には、持ち運びの注意を示すアイコンが印字され、その他の表記は特になし。出荷伝票をみても、やはり、AliExpressのセラーの表記はなし。何だこれ?
若干の薄気味悪さを覚えつつカッターでフタを開けると、大きなポリエチレンの袋に包まれたカーボンホイール2本が梱包されていました。荷主の記載がないのを除いて、自分の購入した覚えのある荷物が届いた訳ですが、やはりちょっと謎。
翌日、AliExpressの荷物の追跡画面を見ると、ステータスが「配達完了」に変わっていたので、まあ、この荷物で間違いはなかったと。
ホイール各部を見てまいりましょう
初購入の中華カーボンホイール、気になるその品質は?
カーボンリムの表面や細部の仕上げ
カーボンリムの表面を観察する限り、不満な点は特にありません。焼きムラのない均一なUDマット仕上げで、縁にあるビードをかける溝や、スポークを通す穴にもバリひとつない美しい仕上がり。クラック、小傷、指紋すら付いていないので、ここはひとまず100点をあげて良いでしょう。
ホイールの組み立て
ハブの両端を指でつまみ、ホイールを回転させて振れが無いかをチェックします。ホイールは静かに真っ直ぐ回転し、目視で分かる振れはなし。もはや、振れ取り台がないと判別できないレベルなので、こちらも合格といたしましょう。
リムとハブの間には、きし麺みたいなエアロスポークが張ってあり、こちらも目に付く傷やダメージなし。真っ直ぐパツパツ、テンション高めで組んであります。こいつは、速そうだ・・・。
「Super Light」ハブ
この中華カーボンホイールで、もっとも心配なのが、こちらの「Super Light」ハブ(苦笑)。そもそも、Novatecの最廉価グレードのハブ、a271sbを注文したのに、うっかりセラーの口車に乗せられて、選んでしまったやつ・・・。前後で267gの軽量ハブです。
先にホイールの振れを見るためハブを回転させたと書きましたが、まったくの無音で静かにクルクルといつまでも回ります。おそらくシールドベアリングが内装されていて、カップアンドコーンにはありがちな回転時のゴリゴリ感が皆無。そして、エアロスポークが風を切り、わずかな空気の流れを頰に感じます。この点は、非常に高く評価をしたいところ。
黒いアルマイトの表面仕上げも美しく、工作精度もなかなかに高そうですが、如何せん見た目が細くて華奢。このハブは、耐久性が一番の懸念事項。しばらくは、2〜30km走るごとに、ハブを含めたホイール全体の状態チェックを行いたい。
気になる重量は?
みんな大好き、重量の計測を行います。ホイールサイズ 650C(ETRTO 571)、リムハイト 50mm、リム外幅 23mmのこちらのフロントホイール。重量は623g。まだリムテープを巻く前の素の状態での計量です。ちなみに、tern RIPの純正フロントホイールの重量は、963g(リムテープ無し)。なんとフロントホイールの交換で、340gもの軽量化に成功です!