tern RIP knog+ ポジションライトの追加で夜間走行の安全対策

tern RIP knog+ ポジションライトの追加で夜間走行の安全対策
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夜間走行をしていると、こちらから前方の車は見えているのに、肝心のドライバーが接近する自転車に気付いていないケースが多々あります。今日は、tern RIPのハンドルバーにポジションライトを追加して、自分の存在をいち早くドライバーにアピール。少しでも夜間走行が安全になる試みを行います。

ポジションライトの追加で、夜間走行時の存在をアピール

夜間はドライバーから、接近する自転車が見えないケースが多々

自分はtern RIPのフロントのクイックリリースにアダプターを取り付け、1200ルーメンもの明るいLEDライトをマウントして利用しています。これは低い位置から道路を照らせるため、夜間でも路面の状態を把握しやすく、非常に使い勝手が良いので気に入っています。

tern RIP:フロントのクイックリリースにマウントしたメインライト
フロントのクイックリリースにマウントしたメインライト。路面を低い位置から照らせる利点のある反面、周囲のドライバーからは、やや気づかれ難い欠点も。

ただし、これではライトの位置が低すぎるのか?とりわけ前方にいる車のドライバーから、全くこちらが見えていないと思われるケースを、結構な頻度で経験しました。具体的には、記憶に残っているだけでも、

  • 駐車場から左折で通りに出ようとする乗用車のドライバーが直前でこちらに気づき、慌てて急ブレーキを踏む
  • 住宅地の路地で軽貨物ワゴン車の後ろを走っていると、ドライバーが突然ブレーキをかけて、こちらが危うく追突しかける

といった、夜間に共通するシチュエーションが過去に何度もありました。いずれの場合も、こちらは前方に車がいるのを分かっているので、事前に注意して減速を行いましたが、肝心のドライバーは接近する自転車にまったく気づいていない様子。そして、いよいよ直前になってドライバーか自分のどちらか(もしくは双方)が、あわや接触か!?の勢いで、大いに肝を冷やします。これは正直、本当に危ない。

ポジションライトを追加して、いち早くドライバーの注意を引く

さて、そんな夜間走行で幾度も肝を冷やした経験から、もっと早い段階でドライバーにこちらの存在をアピールすべきと考え、ハンドルバーにポジションライトを追加することにしました。

道路交通法上、夜間走行時の自転車ライトは点滅ではなく、点灯が義務付けられています。ただしそれは、従来からあるメインライトを常時点灯し、道路を照らしていれば、コンプラ的な問題は難なくクリア。ハンドルバーに追加したポジションライトは点滅状態にして、よりドライバーの注意を引きやすくする工夫が行えます。

ポジションライトの追加:knogの製品を物色する

knogのライトがいろいろと気になる

で、前々から気になっていたオーストラリアのknogというブランドが、いろいろとユニークなライトをリリースしているので、Amazonでポジションライトに使えそうな製品をあれこれと物色してみました。

候補その1:knog Blinder Skull

真っ先に目について、非常に悩んだのがこれ。明るさ200ルーメン、40mm四方の正方形、さらに、点灯をするとガイコツが浮かび上がる非常にユニークなライトです。同じデザインで、赤色のテールランプもあります。

Knog Blinder Skull Front
knog Blinder Skull Front:最初はインベーダーかと思いましたが、どうやらガイコツのようです。デザインは他にもあって、全4種類。

ただし、自分のRIPのハンドル周りには、少々大ぶりに感じたこと。ケーブルを使わずにUSB充電が可能ですが、その都度、ハンドルバーからシリコンのリングで固定された本体を取り外す煩雑さを懸念して、購入を見送りました。個人的にインベーダーみたいなガイコツが非常に好みですが(笑)、お値段もなかなかにお高い。

knog公式サイトの製品ページはこちら

候補その2:knog+

いろいろと悩んだ挙句、スリムで超軽量(わずか18g!)なknog+(ノグ プラス)を選びました。こちらは、ブラケットをハンドルバーに取り付けたまま、マグネットで簡単にライト本体の着脱ができる気の利いた設計。ライトをハンドルバーに付け外しする時の煩わしさがありません。

Knog Plus Front
knog+ Front:ガイコツのBlinderに比べると、だいぶインパクトが劣りますが、いろいろと使い勝手を考慮してこちらをチョイス。

明るさは40ルーメンですが、knogの公式サイトによると1km先からでも視認可能とのこと。さらに、Blinderシリーズに比べ、お値段がお手頃なのも嬉しいところ。やはり同じデザインで、赤色のテールランプもあります。

knog公式サイトの製品ページはこちら

それでは、knog+の細部を見てみましょう

今時のエコな超簡易パッケージ

パッケージは写真のごとく、たった厚紙一枚の今時なエコ仕様。この厚紙に上手いこと、knog+と大小サイズ違いのシリコンのOリングが2本がまとめてあります。Oリングの直径は大が約40mmで、小が約30mm。自分は、直径20mmのハンドルエクステンションバーにknog+を取り付けるので、30mmの小さい方を使います。

knog+のエコなパッケージ
エコなパッケージを分解すると、製品はたったこれだけのシンプルな構成。写真右は、上からライト本体、Oリング×2本、そしてマウント。

ケーブル不要なUSBポート直挿し充電

knog+本体の内側には、一部金属の端子が露出した箇所があり、この部分をそのままUSBポートに差し込んで、本体の充電を行います。煩わしい充電ケーブル不要なのが、嬉しいシンプル設計。公式のサイトによれば、バッテリー残量ゼロから満充電を行うのにかかる時間は4時間。

knog+のUSBポート直挿し充電
左:USBポートに直接挿せるライト本体の金属端子。 右:なんなら、iPhoneに付属の充電器でもチャージが可能です。

もちろん、ノートPCのUSBポートからも充電が可能ですが、MacBook Airだけは注意が必要。MacBook Air本体に内蔵されたマグネットとknog+のマグネットが干渉し、MacBook AirのスクリーンがOffになるとのこと。MacBook Airは本体が折り畳まれたと誤認識し、画面がスリープするようです。

点灯・点滅モードの切り替え

knog+は、点灯(バッテリー持続時間 2時間)の他に、ストロボ(8.5時間)、パルス(4.5時間)、ファンシーフラッシュ(10時間)、エコフラッシュ(40時間)の4つの点滅モードがあり、()内はそれぞれのバッテリー持続時間です。

自分はクイックリリースにマウントしたメインライトを点灯させるので、ポジションライトのknog+は点滅モードのいずれかを利用します。本体正面には、プッシュスイッチが一つだけついており、これを長押しで電源のOn/Off、短く押して点灯・点滅のモードの切り替えを行います。

knog+の取り付け方

まずはknog+のマウントを、付属のOリングで自転車の好きな位置に取り付けます。ハンドルバー、フロントフォーク、ヘッドチューブなど、取り付けを行う箇所に合わせて、サイズの異なるOリングを使い分けます。

knog+のマウントとライト本体には、それぞれ小さなマグネットがあり、ライト本体をマウントに軽く差し込めばピタッと吸着します。これで、取り付けは完了。取り外しも本体を横にスッと引くだけなので、都度、Oリングを自転車から取り外す煩わしさがありません。

左:付属のOリングで、マウントをハンドルバーなどに固定します。 右:本体とマウントはマグネットでピタリと吸着するため、付け外しの煩わしさがありません。

また、knog+の本体を側面から見ると、クリップの形状になっており、バッグのストラップに掛けたり、衣類のポケットに差し込んで利用することも可能。knog+を夜間のジョギングや、ウォーキングにも利用できます。今時の言葉で言えば、ウエラブルってやつですな。

ライト本体はクリップの形状をしているので、バッグのストラップなどにも簡単に取り付けが可能。

tern RIPに取り付けを行ってみた

自分は、tern RIPのハンドルにエクステンションバーを追加し、中央にスマホのマウントを取り付けています。まだ両脇にスペースがあるので、向かって右側にknog+のマウントを追加。ライト本体を差し込むと、実にぴったりなサイズ感で非常に収まりが良いのが嬉しい。

tern RIPに取り付けたknog+
knog+のライト本体は、マグネットでマウントに吸着しています。わずか12gと超軽量なので、走行中の振動でライトが落ちる心配もありません。

もちろん、ハンドルバーに空きスペースがあれば、knog+のマウントを直接取り付けられます。径のサイズが22.2mmの標準的なハンドルバーであれば、小さい方のOリングでピッタリかと。

tern RIP:knog+を点灯させた状態
陽が落ちかけた頃、knog+を点灯させた状態。40ルーメンでも十分周囲に存在をアピールできます。

実際の利用に関しては、夕方のやや周囲が薄暗くなった頃から点滅を開始するのがお勧め。周囲の歩行者やドライバーがいち早くこちらに気づいてくれ、明らかに安全性が高まります。


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