突然ですが、シマノUltegra フラットバー用のブレーキレバー(型番:BL-R780)をポチりました。tern RIP 2020の将来的な交換パーツの確保です。
選択の基準は、製品の出どころがはっきりしていて(そこは信頼のシマノ製ですし)、フラットバーハンドルに取付けられて、さらにキャリパーブレーキが引けるやつ。色はRIPに合わせてブラックが絶対条件。これらを満たすには、もはやBL-R780くらいしか選択肢がなかったのが現実です。
もはや絶滅危惧種、シマノのフラットバー用ブレーキレバー
というのもシマノは少し前から、フラットバータイプのブレーキレバーの多くを、ひっそりと廃盤に追いやる方向へ舵を切り始めた様子で、すでに先月2020年の4月の段階で、BL-R780の在庫はAmazonから姿を消していました。
もはや絶滅危惧種のひとつとなったBL-R780を、なんとか今のうちに手に入れておかねば!そんな、2020年春に起こったパニック買いにも似た衝動から、Yahoo!ショッピングで見つけた在庫をポチった次第です。
開封からの各部ディティールを確認
まずは開封の儀を行う
昨日、注文したYahoo!ショッピングの店舗からモノが届いたので、開封の儀を行います。運送会社の茶色い段ボール箱を開けると、中からはお馴染み、シマノパーツの青い外箱が出てまいります。
中身は、BL-R780 ブレーキレバー左右セットとブレーキケーブル(アウター/インナー)、そしてエンドキャップが数本入っています。ブレーキケーブル同包は嬉しいですが、磁石が吸い付くのでスチール製です。なお、インナーケーブルの「タイコ」は、MTBタイプの丸いやつ。
指をかけるシルバーのレバーには、透明の保護フィルムが貼られているのが分かります。しかし、黒い本体に目をやると・・・。まだ、箱を開けたばかりなのに結構な指紋が付着しているのが目立ちます。まったく、シマノは中華ブランドじゃないんだから、箱詰め作業の検品をもう少ししっかり行なってほしいところ。
ユーザーが製品を開封して、最初に受ける印象を下げてどうする?
つづいて、各部を細かく見てみましょう
幅広いブレーキに対応した汎用性の高いレバー
BL-R780 ブレーキレバーは、Vブレーキ、キャリパーブレーキ、メカニカルディスクブレーキ、カンチブレーキと、およそスポーツバイクに搭載されているであろう、幅広い種類のブレーキをカバーします。
こんな汎用性の高い製品が、まさかのディスコンになるとは、実にもったいない・・・。
レバーを引くと、インナーケーブルの「タイコ」を掛ける金属パーツが現れますが、工場出荷の状態では、Vブレーキを引く「Vモード」の側にセットされていました(写真左)。すぐ下にあるプラスチックのストッパー(裏側からプラスネジで固定されている)を外すと(写真右)、タイコを掛ける金属パーツを「C・Rモード」の方へ移動できます。
上の写真が、「C・R」モード側へ金属のパーツを移動し、プラスチックのストッパーを再度装着した状態です。このモードは、キャリパー、メカニカルディスク、カンチブレーキが引けます。
気になる重量や、サイズ感は?
気になる重量は、片側83gとかなりの軽量。クランプ径は、標準的なフラットバーハンドルに対応した22.2mmです。
また、製造国はメイド・イン・マレーシアでした(写真下・左)。さらに、RIPに標準搭載のブレーキレバーと大きさを比較(写真下・右)。全体に一回り以上、大きい感じです。手の小さな女性には、ちょっと厳しいサイズかもしれません。
なお、ブレーキレバーの指をかける部分は、ともに2フィンガーのサイズ。BL-R780の方が、気持〜ち広めかな?といった印象です。
残念ながら、黒いツヤ塗装に高級な質感はありませんが、RIPのフロントフォークもツヤありの黒で塗られているので、これはこれで良しといたしましょう。冒頭で書いた通り、シマノのフラットバー用のブレーキレバーは、もはやほとんど選択肢がないのが現状なので・・・。
なお、レバーの可動部が上下にガタつく感じは皆無。さすがはシマノ製品、造りはとてもソリッドです。ケーブルの引きを微調整するアジャスターにもしっかりとしたストロークがあり、走行中にここが不意に緩んだりといったことはなさそうです。
RIPへの取付けは一年後が目安か?
問題は、購入したBL-R780を、いつRIPのハンドルバーに取付けるかですが、ケーブルの交換が必要となる一年後くらいが目安でしょうか?
今回は、あくまでも絶滅パーツ確保のためのパニック購入。交換が必要なその時が来るまで、大切に温存しておきたいと思います。
(完)
2020年7月6日追記:今日、何気なくAmazonを覗いたら、わずかに在庫が復帰しているようです。