クエロ 20F チェーンとトランスミッションを分解クリーニング

クエロ 20F チェーンとトランスミッションを分解洗浄
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6月も残りわずか1週間となった今日、今後数日の関東地方の天気は、雨、雨、雨、そしてひたすら雨の日が続いてまいります。

雨マークがズラッと並んだiPhoneの天気App。
雨マークがズラッと並んだiPhoneの天気App。

こんな時は、室内で自転車のメンテナンスでもしているのに限ります。というわけで、今日はしばらく見て見ぬ振りをしていた、クエロ 20Fのチェーンの洗浄とトランスミッション周りを徹底清掃いたします。

梅雨が明けたら突然の猛暑が始まり、ちょっと自転車をいじるだけでも大汗をかくしね・・・。梅雨の涼しい時期の間に、やっておけることは済ませておきましょう。

自分的チェーンの洗浄をご紹介いたします

チェーンの洗浄剤 AZ A1-008を購入

Amazonでポチった、AZ Az-008 チェーンディグリーザー。チェーンの洗浄剤です。
AmazonでポチったAZ A1-008 チェーンディグリーザー。チェーンの洗浄剤です。

今回は、クエロ 20Fのチェーンの洗浄を行うため、AmazonでAZ A1-008というチェーンディグリーザーをポチりました。高浸透タイプのチェーン洗浄剤で、錆止め効果もあるとの触れ込みですが、お値段、500mlで¥1,073

一般的に灯油(チェーンのディグリーザーとして使えます)の価格が1リットルで100円を切る程度なので、AZ A1-008を使うコストは灯油のおよそ20倍!自転車周りのケミカル製品は、総じてお値段お高めなのが分かります。

なお、灯油を使ったチェーンの洗浄は非常に安上がりでありますが、如何せん燃料であるため、安全性と環境に配慮して説明を割愛いたします。

それでは、実際にチェーンを洗浄してみましょう

ミッシングリングとチェーンの取り外し

うちのクエロ 20Fは、2年前にチェーンを切断してミッシングリンクを導入してあるので、着脱は非常に簡単です。チェーンを丸ごとクエロ 20Fの本体から取り外し、空のペットボトルに入れて丸洗いを行います

ミッシングリンクは専用のプライヤーで、左右から挟んでやると簡単に外れます。なお、この時に不意にチェーンが跳ねると危ないので、右下の写真のように針金(チェーンカッターの付属品)をかけて、ミッシングリンクの両側のチェーンを仮止めしておきます。

ミッシングリンクの外し方:プライヤーで両端を挟み、握りを閉めると簡単に外れます。この作業を行う時には、チェーン跳ね防止の針金を忘れずに。
ミッシングリンクの外し方:プライヤーで両端を挟み、握りを閉めると簡単に外れます。この作業を行う時には、チェーン跳ね防止の針金を忘れずに。

クエロ 20Fから外したチェーンは、こんな感じです。どれだけ清掃を怠っていたのか、閲覧注意レベルの汚れ具合・・・。

このチェーンのヘドロ汚れ、どれだけ掃除をサボっていたのか・・・。
このチェーンのヘドロ汚れ、どれだけ掃除をサボっていたのか・・・。

ちなみに、自分はTOPEAKのチェーンカッターを利用しています。6〜10速のチェーンに対応。プライヤーは、BIKE HAND製がお勧め。ミッシングリンクは、チェーンの速度に対応した製品を選びます。自分はKMCの7/8速に対応したミッシングリンクを使っていますが、シマノの8速チェーンで2年間トラブルなく使えています。

チェーンの丸洗い

これより先の作業は、使い捨てのビニール手袋をして行うことを強く推奨いたします。路上のあらゆるダストを吸着した真っ黒なチェーンオイルが手につくと、いくら石鹸でゴシゴシと洗っても、そうは簡単に取れません

それではいよいよ、クエロ 20Fから外したチェーンの洗浄にまいります。水洗いして乾かしておいた1.5リットルのペットボトルを用意し、この中にチェーンを入れて、AZ A1-008を注ぎます。分量はブログの記事も書くので、試しにきっちり100mlを計って投入してみました。

ペットボトルにAZ A1-008を注ぎ、シェイクしたらしばらく放置。
ペットボトルにAZ A1-008を注ぎ、シェイクしたらしばらく放置。

続いて、ペットボトルに蓋をして、シャカシャカとシェイクします。すると、右上の写真のように、かなりの量の泡が立ちます。これはこのまま放置して、その他の部分のクリーニングに取り掛かりましょう。

トランスミッション周りのクリーニング

チェーンを取り外してしまうと、チェーンリング、スプロケット、ディレイラーといったトランスミッション周りも徹底して拭き掃除ができるといった利点があります。お互いが接触していると、いくら片方をクリーニングしても、もう一方の汚れが再び付着するため、しばし不毛な堂々巡りに頭を悩まされます。

チェーンリング

真っ黒なチェーンオイルが付着して、無残に汚れたチェーンリングを清掃します。ウエスにパーツクリーナーを吹きかけ、根気よくゴシゴシと汚れを落とします。繰り返しになりますが、チェーンを付けたままだとこうはいきません。

チェーンリング清掃のビフォーとアフター
チェーンリング清掃のビフォーとアフター

スプロケット

スプロケットもチェーンオイルでドロドロです・・・。まずは、スプロケット外し関連記事)という工具を使い、リアホイールからスプロケットを外します。スプロケットは左回しをすると、ラチェットが空回りするので、スプロケット外しの片側には短いチェーンが付いています。これで、スプロケットが空回りをしないよう押さえて、もう片方のレンチでロックリングを外します。

スプロケット外しの使い方:上のレンチのチェーンをスプロケットにかけ、下のレンチを左に回してロックリングを外します。
スプロケット外しの使い方:上のレンチのチェーンをスプロケットにかけ、下のレンチを左に回してロックリングを外します。

取り外したスプロケットにもパーツクリーナーを吹きかけ、ウエスでゴシゴシと磨きました。下の写真が、そのビフォーとアフター。どうです?見違えるほど綺麗になったでしょ?

スプロケット清掃のビフォーとアフター
スプロケット清掃のビフォーとアフター

ディレイラー

リアディレイラーのプーリーに関しては、こう言うのもなんですが、ほとんど汚物です・・・。ここにもパーツクリーナを吹きかけ、丹念に拭き掃除を行いました。

プーリー清掃のビフォーとアフター
プーリー清掃のビフォーとアフター

最後にフロントディレイラーも清掃します。チェーンガイドの内側にパーツクリーナーを吹きかけ、歯ブラシで汚れを落とします。パーツ外側部分も油汚れを拭き取り、清掃完了です。

ピカピカになったフロントディレイラー
ピカピカになったフロントディレイラー

なお、自転車専用のパーツクリーナーは無駄に高いので(自転車ケミカルの法則)、大容量かつ低価格のクレ製の汎用品を使いました。ただし、あくまでも金属部品をメインにですが。樹脂製のパーツや、塗装されたパーツはデリケートなので、これらの部分への使用はお勧め致しません。念の為。

チェーン洗浄の仕上げと組み直し

まずは廃液を捨て、チェーンを拭き磨く

それでは、本日の作業の大詰めにまいります。まず、チェーンを洗浄したペットボトルの底には、真っ黒に汚れた廃液が見て取れます。

この環境汚染物質をいったいどう処理したものか?答えは空の牛乳パックに丸めた新聞紙やチラシを詰め、その中へ廃液を捨てます。そして、牛乳パックごと、燃えるゴミとして処分してしまいます。

どす黒い廃液は、丸めた紙を詰めた牛乳の空きパックへ。
どす黒い廃液は、丸めた紙を詰めた牛乳の空きパックへ。

続いて、ペットボトルをカッターで切り、チェーンを取り出します。まだ、表面には古いオイルが残って付着していたので、仕上げに乾いたウエスでゴシゴシと拭き磨きしました。

廃液から取り出したチェーン。この後、乾いたウエスで丁寧に拭き磨きを行います。
廃液から取り出したチェーン。この後、乾いたウエスで丁寧に拭き磨きを行います。

印象としては、AZ A1-008の脱脂力はそれほど強力ではなく、チェーンの表面に薄い油膜が残る感じです(灯油で洗浄を行うと、オイルが残らずカラカラに落ちます)。しかし、チェーンは注油の必要のない側面に錆びが生じるため、このわずかに残った油膜は良しとしましょう

ミッシングリンクを繋ぎ直し、注油を行う

拭き取り作業が完了したら、クエロ 20Fの本体へ、チェーンを元どおりに通します。そして、ミッシングリンクで再度チェーンの両端を繋ぎます。この後、普通に注油を行い、本日の作業は完了です。

ミッシングリンクの接続:プライヤーをこのように掛け、握りを開きます(閉めない)。ミッシングリンクが、カチッと固定されます。
ミッシングリンクの接続:プライヤーをこのように掛け、握りを開きます(閉めない)。ミッシングリンクが、カチッと固定されます。
ピカピカになったクエロ 20Fのリアメカ周り。これでまた、しばらくは気持ちよく走れます。
ピカピカになったクエロ 20Fのリアメカ周り。これでまた、しばらくは気持ちよく走れます。
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