今日は、自分が日頃の自転車のメンテナンスにおいて、使用頻度の高い工具のランキングを行います。最初は「出番の多い工具/少ない工具」でこの投稿を書き始めましたが、あまりにも長くなるので二つに分けました。
なお、自転車のメンテナンスは、車種やそれに乗る人、また、走る環境や頻度の違いによって、そのあり方は様々でしょう。以下は、あくまでも本ブログを書いている個人のランキング、という体で読み進めていただければ幸いです。
1位:アーレンキー(六角レンチ)
まさに、自転車のメンテナンスで、使用頻度の最多を誇るのがアーレンキー。まともな作りのスポーツバイク、クロスバイクの類であれば、おおよそのネジ類は六角形の穴が空いたボルトでパーツが締められています。
ホームセンターの工具売り場などでの一般名称は「六角レンチ」。しかし、自転車界での呼び名はなぜか「アーレンキー」。これらは、まったく同一の工具なので、ご安心あれ。
主に自転車のメンテに使うアーレンキーは、(やや変則サイズの)2.5mmを除いて、1mm単位で異なる太さが売られています。まず最初にどれを買えば良いか迷ったら、4mmと5mmのアーレンキーで大抵のパーツに対応できます。
もしくは、2mm〜6mmくらいのサイズ違いがセットで売られていたり、十徳ナイフのように折りたたんで携帯できる製品もあるので、最初はそういうのを購入するのも便利。
後に、7mm以上の太いアーレンキーが必要になったら、その都度、1本づつ買い足すのが良いかもしれません。
2位:フロアポンプ
フロアポンプ、つまり床置きの空気入れです。スポーツバイクには、7〜8barという高い空気圧に耐えるタイヤが採用されていますが、この高圧タイヤを支えているのは、中のチューブの空気の入り口、仏式バルブです。仏式バルブからタイヤ推奨値の高圧な空気を送り込むには、専用のヘッド(口金)と空気圧計が付いたフロアポンプがマストです。
ごく普通の空気入れでも(主にママチャリの英式バルブ専用)、バルブ側に英式→仏式の変換アダプタを取り付ければ、なんとかタイヤに空気が入らないこともありませんが、ちょっと付け焼き刃的です。おそらく、タイヤ推奨値の高圧な空気量が入らないと思います。
3位:ノギス
ノギス?、なんで自転車のメンテにノギス?と、お思いかもしれませんが、パーツの取り付けや交換にノギスは必需品です。ハンドルバーやフレームの外径、内径の寸法が正確に分からなければ、Amazonで互換性のある正しいパーツがポチれないからです(笑)。
ただでさえ、自転車のパーツはハンドル周りを見ただけでも、22.2mmだの、31.8mmだのといったおよそ歯切れの悪い数値が乱立しているため、ノギスがなければとても太刀打ちできません。
また、いつか何かのパーツを買った時に付属してきたであろう、いまひとつ出どころの知れないアーレンキーやネジ類の寸法を知るにも、ノギスがあると便利です。
なお、多くの場合、自転車のパーツは細いパイプや、細かなネジで構成されているので、100mmまで測れるポケットノギスがあれば、だいたい事足りるかと思われます。
4位:タイヤレバー
スポーツバイク、クロスバイクの類であれば、ほとんどの場合、ホイールはクイックリリースでフレームに固定されているでしょう。つまり、ホイールの着脱が楽なので、ついでにタイヤの外し方も覚えてしまうのが得策です。自分でメンテできる領域が大きく拡がります。パンク修理をしたり、タイヤを交換したり、などなど。(関連記事)
自転車界には時折、素手でタイヤをホイールからを外す猛者がおりますが、一般人は素直にタイヤレバーを使いましょう。タイヤレバーの正しい使い方をマスターすれば、自転車のタイヤは割りかし簡単に着脱ができます。
しかし、何かとお金のかかる自転車いじり、タイヤレバーだけは、どれもこれも安い・・・。そんな筆者のお勧めは、パナレーサーのタイヤレバーです。これは使い勝手が非常に良いし、数年使っても折れたことが一度もないタフなやつ。
なお、「タイヤレバー 使い方」をキーワードにYouTubeを検索すれば、丁寧な解説動画がいくつも見つかります。
次点:プラスドライバー
さて、プラスドライバーを「出番の多い工具」に分類すべきか、正直、微妙なところでありますが、ごくたまに無いと困る時があります。ディレイラー(変速機)の位置の調整や、ブレーキレバーの引きしろの微調整など、ちょっとマニアックな領域以外に用途が見当たりませんが・・・。
いずれにせよ、ごく僅かなトルクで対応できる作業であるため、家に安価なドライバーセットがあれば、それで十分なレベルです。
さらに補足を付け加えると、ドライバーやスパナの類は、どちらかと言えばママチャリのメンテ工具です。自分はクエロ 20Fのバスケットやキャリアの着脱に使用します。ちなみに、その際のドライバーは電動です。厳密なトルク管理とは無縁の大らかなパーツ群なので(笑)。
後編:【自転車メンテ】出番の少ない工具をランキングは、こちら。