tern RIP デザインの変遷、新旧のフレームを比較してみた

今日は、tern RIPのデザインの変遷を振り返って見たいと思います。2016年に初期のモデルが発売されたRIPですが、2018年以降にリリースされた後期モデルでは、フレーム形状がアップデートされ、かなり印象が変わりました。

それでは、具体的にデザインの変遷を見ていきましょう。

RIP 2016 〜 2017 初期モデル

ついに、一周して戻ってきた「クロスバイク」

発売当初のRIPはこんな形をしていました。カラーは圧倒的に白が有名なイメージ。「クロスバイク」というジャンルが市場に登場したのはいつのことかは定かでありませんが、その後、各メーカーが切磋琢磨してデザイン、性能を強化し尽くした結果、ついに一周して原点に戻ってきたのがRIPというバイク。そんな、ちょっと朴訥とした印象が微笑ましい。

tern RIP 2016〜2017 初期モデル ホワイト
自分は、このtern RIP初期モデルのホワイトが好きです。なぜか、ホワイトモデルのiPhone 5Cを思い出します(笑)。

A: ダウンチューブ

RIPのフレームデザインのアイデンティとも言えるのが、やけに幅広なダウンチューブ。上辺は斧の刃を逆さにしたように薄くシェイプされており、ternのコーポレート・ロゴがプリントされています。

B: トップチューブ

ダウンチューブと併せて、RIPの初期モデルを強く印象付けていたのが、この太いパイプのようなトップチューブです。初期モデルでは、RIPのロゴがここにプリントされていました。この頃のRIPのフレームから、それほど「エアロ・エアロ」した印象を受けないのは、この一直線で骨太なトップチューブの意匠に拠るところ大です。

C: シートチューブ

リアタイヤの外周に沿って、丸く窪んだユニークなデザインのシートチューブ。LEADER BIKESや、ブリヂストンのHELMZシリーズを彷彿とさせます。実際に「LEADER BIKESは多段で乗れないし、HELMZは予算が・・・、という貴方、ぜひ、RIPをどうぞ!」などとお勧めしている自転車店のブログもありました(笑)。

D: 650C セミディープリム・ホイール

ただし、RIPがスタイル的に「なんとなく一周して戻ってきた」クロスバイクに終わらなかったのは、650Cの黒いセミディープリム・ホイールを採用したternのセンスに尽きます。

もはや、絶滅危惧種扱いの650Cホイールを、自社のクロスバイクのメインストリームに据えてしまった。欧米規格ではない、日本人が乗りやすい自転車を作ろうという、tern x kitt designの強く揺るぎない意思を感じさせられます。

白と黒だけで塗り分けた潔ぎ良いカラーリングは、海外の警察自転車(※)として、どこかの国で採用してほしかった(笑)。

※実際、90年代後期にカナダのバンクーバーへ短期滞在をした時、現地の警察官がマウンテンバイクに乗って、パトロールをしていたのを思い出しました。ヘルメットを被り、ハーフパンツで自転車に乗っているので、最初は警察官に見えずにギョッとしました。てっきり、フィットネスに勤しむ市民だとばかり思っていた男性が、身体に巻いたホルダーにトランシーバーと銃を携行している・・・。

RIP 2018 〜 2020 後期モデル

トップチューブのシェイプが変わり、精悍な印象に

2018年以降のRIPはトップチューブのデザインが見直され、精悍な印象にイメチェンしました。ternのロゴは、初期の頃より一貫してダウンチューブにプリントされていますが、最新の2020年モデルでは、RIPのロゴがシートチューブに移動しています。

tern RIP 2020年モデル シルク ポリッシュ
RIP 2020年モデルのシルク ポリッシュ。自分はフレームサイズ460mmを購入しました(関連記事)。

A: ダウンチューブ

大胆な幅広で、上辺が薄くシェイプされた斧の刃ようなダウンチューブは、最新のモデルでも健在です。ノギスで測った実測値は、およそ102mm。さらに、今年2020年のモデルは、上下にはみ出すほどternのロゴが大きくプリントされ、リフレクターとしても機能します(赤いクリムゾンカラーを除く)。

B: トップチューブ

トップチューブは、シートチューブに近づくほど薄く平らにシェイプが絞り込まれ、立体的なデザインへと変更がなされました。これにより、フレーム全体の印象が大きく精悍に変わっています。

C: シートチューブ

リアタイヤ側が丸く窪んだシートチューブの意匠も継続され、エアロなフレームの印象がキープされています。2016年の初期モデルから、シートポストは2本のボルト・ナットでシートチューブに固定されています。つまり、シートクランプがフレームと一体構造となっている訳ですが、アルミ素材を保護するため、フレームにねじ切りはされていません(アルミフレーム 関連記事)。

D: 650C セミディープリム・ホイール

650Cの黒いセミディープリム・ホイール(リム高41mm 交換チューブ 関連記事)も健在です。来年以降に発表されるモデルも、ternのクロスバイクはずっとこのホイールラインを踏襲して欲しいと願っています。

補足: ライザーバーハンドル、フロントフォーク、クランクセットなど

アヘッドステムで固定されたライザーバーハンドル、フロントフォーク、クランクセットは、2016年の初期モデルから一貫して黒いパーツで統一されています。「フレームを除いて、カラーリングは全て黒」というRIPのミニマルなコンセプトが、デザイン初期の段階で、すでに完成していたものと思われます。

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