イギリスのブルックス製のレザーサドルと言えば、まさに揺るぎない定評を持つ品質の高さから、「本革サドルの王道」とも言える存在なのは間違いありません。
しかし自分的には、クエロ 20Fのサドルを本革製に交換した時(関連記事)、ブルックスはデザインがあまりにもトラディショナルすぎて、それほど関心を持ちませんでした。何より、お値段もなかなかの高級品ですしね。
良くいえば伝統的、反対の見方をすれば、やや旧態依然としたイメージのブルックスのサドルでありますが、今日は、そんなブルックスの新機軸?「カンビウム・オールレザー」というラインナップを発見したので、ご紹介いたします。
黒サドルに黒い鋲打ちのデザインが今どき風
カンビウムオールウェザーは、黒いサドル素材(硬化天然ゴム/グラスファイバー防水強化ナイロントップ)に、黒い鋲(※)を打ったデザインがとてもシンプルで今どき風。この時点で、古き良きブラウンレザーに、シルバーや銅のレトロな鋲が打たれた「ブルックス・サドル」のイメージが覆されます。
形状も6モデル(穴なし・穴あり×各3サイズ)のワイドなラインナップから選べるため、シュッと細長くスポーティな「C15」であれば、きっとRIPに取り付けても違和感ゼロ。むしろ、絶妙なマッチングが期待できそうです。
RIP標準装備のサドルに不満があるわけではありませんが、将来傷んでしまった時に備えて、今から何か良い交換品を探しているのも事実(関連記事)。
また、自分のもう一台の自転車、クエロ 20Fのサドルと付け替えても、カンビウム・オールウェザーであれば、うっかり路線を踏み外す心配など皆無。間違いなくドンピシャに決まるはずです。何よりクエロには、そもそもクラシカルなレザーテイストのサドルが標準装備されているので(関連記事)。
tern RIPとブリジストンのクエロ 20F。もし、2台のテイストの異なる自転車で同じサドルが使えたら、それはそれで、素晴らしい事ではないですか?
ブルックス・サドルに新時代?全天候型のナイロントップカバー
ブルックスの新時代型サドル「カンビウム」の素材を見直し、全天候型にアップデートされたのが、こちらの「カンビウム・オールウェザー」です。
オリジナルのカンビウムは、サドルの土台となる硬化天然ゴムを圧着したオーガニックコットンで覆っていたのに対し、新しい「オールウェザー」は、グラスファイバーで強化された防水ナイロンが、トップカバーの表面素材へと置き換わっています。
つまり、オリジナルに比べて防水性と耐久性が高くなり、また、ナイロン素材はコストにおいても優れているのか、お値段も従来のカンビウムと比べて3〜4千円ほど低い価格設定なのが嬉しい。この進化は非常に歓迎すべきところであります。
サドルに合わせて使いたいコンフォートグリップ
また、カンビウムシリーズには、同じテイストの「コンフォートグリップ」が用意されています。ラバーにコットンを圧着した素材は、グリップを握った時に感じる不快なベタつきを抑えてくれるのでは?ゆえに名乗るコンフォート。
何より、黒一色の極めてシンプルなグリップとハンドルバーへの取り付け部(写真を見る限り、ロックオンタイプに見えます)は、将来のRIPの交換グリップとして最適解となりそうです。
今日ご紹介したカンビウムシリーズのサドルとグリップは、早速「Amazon 欲しいものリスト」に追加しておきました(笑)。
2020年12月17日(木)関連記事を追加: