tern RIP 購入から1年間のカスタマイズとメンテナンスを総まとめしてみた(前編)

tern RIP 購入から1年間のカスタマイズとメンテナンスを総まとめしてみた(前編)
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2020年6月:tern RIP 実走行 45日間のインプレッション

150kmの慣らし運転を終えた感想は?

tern RIPに乗り始めてから、45日が経過、実走行距離およそ150kmの慣らし運転を終えた頃のインプレッションを書き記したエントリーです。下記のそれぞれの項目について、まだウブな感想があれこれと述べられています。

tern RIP:2020 Silk Polish 45日間、実走行150kmの慣らし運転を終えたtern RIPの勇姿
45日間、実走行150kmの慣らし運転を終えたtern RIPの勇姿。

ブレーキ制動力

tern RIPの初期装備のブレーキは、「バカ」が付くほど強力に効きます。レバーを握るとゆっくり強くリニアな制動力がかかるのではなく、いきなりガツン!と来やがります。うっかりフロントレバーを握れば、いとも簡単に車体がジャックナイフし(これが後にある悲劇を招きます)、リアに関しては中指と薬指の二本で後輪が容易くロックします。

いや、凄いでしょ?

これも後に判明しますが、RIP初期装備のブレーキは、エントリーモデルの完成車にあるある。安定のテクトロ製でした。このブレーキシューとアルミリムの相性が良すぎるのか、とにかくレバーをちょっと握っただけでガッツリと効く危険極まりないブレーキです。

セミディープリム・ホイール

RIPを購入した動機の一つに、以前から650Cホイールに興味津々だったことに加え、それがアルミ製とはいえセミディープともなれば、そこには、まだ浮かれた自分がおります。ディープリム・ホイールのエアロ効果の何たるかもよく分からず、なんとなく手放しで絶賛している姿が、実に微笑ましい・・・。

ケンダ 650x25Cタイヤ

まあ、言葉は悪いですが、エントリーモデルの完成車に付属する安タイヤです。それでも、若干太めがロードタイヤのトレンドになりつつあった頃の25Cサイズ。やはり、なんとなく喜んでこれに乗っている自分が微笑ましい(苦笑)。

やがて、走行距離が600kmくらいに達する頃には、パンクを頻発して新品のチューブを何本もダメにしてくれた粗悪タイヤ、というのが今の素直な感想です。

また、リム外幅21mmのホイールに25Cのタイヤなんかを装備したものだから(tern RIPの初期出荷です)、タイヤの空気を抜かないとキャリパーブレーキが干渉して、ホイールがフレームから外せないトホホな仕様・・・。

1×8トランスミッション

フロント1速(44T)×リア8速(11-28T)、リアディレイラーはクラリスで、この構成は今でも特に不満がありません。自分は比較的平坦な地形の場所に住んでいるため、このレシオでもほとんど不満を感じません。

将来的にアップグレードを行うとすれば、せいぜいSORAで9速化して、トップ寄りの歯数を1T違い(※)のクロスレシオに変更するくらいでしょうか?

※現在の8速スプロケットは、トップ寄りが2T違いの構成

アルミフレーム

極太なダウンチューブが実に特徴的なtern RIPのアルミフレーム。リアセンターの短いジオメトリも相まって剛性が高く、クイクイと実に小気味の良い走りが楽しめます。このユニークなフレームは、1年乗っても全く飽きが来ない。

エアロ形状のアルミフレームを採用したクロスバイクといえば、かつてはブリヂストンのHELMZがありましたが、昨年ひっそりと販売が終了してしまいました。また、初期の白いRIPの元ネタ(?)とも言えるLEADER BIKESは固定ギアですし、来年以降もRIPだけは、ternのラインナップから消えないで欲しいなぁ・・・。

総論:tern RIPは、面白みの尽きないクロスバイクの名作

ほかにも、細かなRIPの細かな仕様に関していろいろ書いておりますが、長くなるのでここらで割愛いたします。この時期の総論として、tern RIPは多彩な面白みの尽きないクロスバイクと書いていますが、今でもその気持ちは変わりません。

あれこれ悪口も書きましたが、まあ、それは愛情の裏返しと言うことで。tern RIPは、間違いなくクロスバイク歴史に残る名作です。


2020年6月:ダメ元でミノウラのペダルスタンドを試す

結論:まったく役に立たなかった・・・

まだ、ノーキックスタンドに拘っていたこの頃の自分は、ダメ元でミノウラのペダルスタンド(HPS-9 Get’A)に手を出します。しかしながら、もう結論を書いてしまいましたが、試みはあっさりと玉砕。無風の平地でなら、かろうじて撮影スタンドとしてなら使える?程度の品です・・・。

tern RIP:2020 Silk Polish ミノウラのペダルスタンドでかろうじて自立したtern RIP
ミノウラのペダルスタンドでかろうじて自立したtern RIPだが、非常に頼りなく、実用性はほぼ皆無。

それくらい安定性に欠けて、RIPを倒すリスクの方が大。アーレンキーと実用性が不安なタイヤレバーがセットになった「マルチツール」の体裁の商品ですが、なら、それぞれ専用品を買うのをお勧めします。これ以上、ここに書くことも無いので、詳細は下のエントリーをどうぞ・・・。


2020年12月:ついにキックスタンドを付けちゃいました(笑)

立てかけ駐輪の煩わしさに、とうとうギブアップ・・・

あれほど、ノーキックスタンドに固執して頑張っていたのに、2020年の暮れにはついにギブアップ。愛機tern RIPに、とうとうキックスタンドを取付けてしまったお話です(笑)。

RIPの見てくれが、一瞬でホームセンターのルック車チックになりましたが、立てかけ駐輪の煩わしさには、結局のところ抗いきれなかったという訳です。

自分はゆるポタ勢だからどうのこうのと、キックスタンドを取付けてしまった言い訳が、見苦しいほど長々と書かれています。ただし、やはりキックスタンド付きの自転車は、ちょっとした駐輪の際にとてつもなく便利なのが偽りのない事実。RIPの使い勝手が、200%向上しましたというオチです。

フレームプロテクターとか、ペダルスタンドとか、あの無駄とも思える努力はいったい何だったのか?

tern RIP:2020 Silk Polish ついにキックスタンドを取付けてしまった
ついにキックスタンドを取り付けてしまった、我が愛機のtern RIP(苦笑)。

2020年12月:不吉な予兆 フロントホイールのニップル脱落

ビリビリ、カラカラ、フロントホイールから異音が発生

2020年も師走となった12月初旬のある日、愛機tern RIPのフロントホイールが、走行中に「ビリビリ、カラカラ」という異音を発っしているのに気がつきました。まったく、それはある日突然に・・・。

RIPを居室の室内に入れ、改めてフロントホイールを良く良く観察すると、これが仰天!ニップルがひとつ脱落している衝撃の事実に直面します。ビリビリ音の正体は、ニップルの抜け落ちたスポークの先端がリムの穴に当たる音。そして、カラカラ音は脱落したニップルがリムの内部を転がり回っていると言う訳です。

tern RIP:2020 Silk Polish フロントホイールのニップルが緩んで脱落
写真左:なんとニップルが緩んでリムの内部に脱落。結構な手間と予算をかけて修復をいたしました。 写真右:こちらは正常なニップル。スポークとリムを接続しています。

こんなもの、どうやって直すのよ?と、途方に暮れましたが、ネットで調べて結局自力でなんとか修復できました。ただし、リムテープとタイヤチューブを1本ずつダメにしましたが・・・。

この修復作業のバタバタ劇は、その後に続く、悪夢のスローパンク祭りの不吉な序章に過ぎませんでした・・・。悪戦苦闘の模様は、後編へと続きます。


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